越冬

訴えたいことが、ないんです

断捨離

という程のことをしている訳ではないが、じわじわと物を捨てている。

手始めに服を数枚捨て、本を捨て、部屋にあるこれはもう要らないだろうという物を細々と捨てている。

物に囲まれていると段々気分がくさくさしてくるが、思い切って捨ててしまうとさっぱりする。その爽快な気分を味わうべく思い切ってやってしまいたいのだが、近頃ヘルニアに苦しむ日々で、思い切った片付けをするには体調がついて来ないので、ちょこちょこと物を捨てては減らしていっている。

 

最近、手拭いを捨てた。手拭いは私がハンカチ代わりに集めているもので、二十枚ぐらいは手拭い専用の引き出しに仕舞われている。柄が色あせていたもの、実は気に入らなかった柄、布としてはまだまだ使用に耐えうるので、いくらか後ろめたさを抱えながら、まとめて紙袋に入れてガムテープで封をする。

どうして厳重に封をするかというと、使える物を捨てる後ろめたさがそうさせるのだ。だがこういう、気に入らない微妙な物を残したままでは片付け後の爽快感はやって来ないので、心を鬼にして捨てる。

手拭いでいっぱいになっていた引き出しにはいくらかの空間ができ、また気に入った手拭いを見かけたら買おうと思う。