越冬

訴えたいことが、ないんです

うたかたの日々2

今日は失業保険の認定日なのでハローワークに行ってきた。

地元のハローワークは田んぼの中にぽつんと建っていて、いかにも田舎という風情だ。

日傘をさしながら、汗をかきながら歩いていく。

田んぼのある路には水路もあって、ドドドドと水が勢いよく流れていく音がする。

水路はどこかの家の敷地の中も通っていて、金網で柵がされた下を水が流れていく。いいなあ、こんな家。羨ましい。

ハローワークの最寄り駅には駅前にコンビニすらなく、駅からハローワークまでの道には何の商店もない。地理感もないので、どこかに何かあるか探索することもないまま、数ヶ月経ってしまった。

 

失業保険を受けるためにはハローワークで仕事を探す必要があるのだが、仕事探しで赴くハローワークは、名古屋市にあるハローワークを利用している。

実はそちらの方が家からは近い。駅前に近いハローワークに行けば、ついでに買い物なり何なりできる。

というわけで、失業保険の認定日以外田んぼの中に建つハローワークに行かない。認定日に行くとすれば、ギリギリまで働かなければあと二回だろうか。

錆だらけのトタンでできた家も、田んぼも水路も、もう見ることはなくなる景色なのだと思うと少し残念に思いながら最近は歩いている。