越冬

訴えたいことが、ないんです

2018-01-01から1年間の記事一覧

うたかたの日々3

大阪に行ってきた。 インターネットのお友達に会ってきたのだ。 インターネットのお友達は五つぐらい年下(曖昧)なのだが、穏やかで面白くて頭が良くて文章が上手くて私もこんな感じになれたら素晴らしいと思う人で、大変楽しく過ごしてきた。 会うのは二年ぶ…

うたかたの日々2

今日は失業保険の認定日なのでハローワークに行ってきた。 地元のハローワークは田んぼの中にぽつんと建っていて、いかにも田舎という風情だ。 日傘をさしながら、汗をかきながら歩いていく。 田んぼのある路には水路もあって、ドドドドと水が勢いよく流れて…

うたかたの日々

無職になった。 なったというか、退職を申し出たので無職に自分からなったのだが、無職である。 無職になる前は、私は外に出なくても花鳥風月だけで大丈夫なタイプではないかと思っていた。だが実際は、花鳥風月も必要なかった。外界の刺激がなくても大丈夫…

読んだ本

『恋日記』内田百閒 内田百閒の若かりし頃、16歳の栄造少年が、親友の妹、堀野清子に恋をして、数年間にわたる、その想いを書き綴った日記。 お前は清さんと鳴く鳥かというほど、清さん清さんと連呼している。清さんは容姿端麗、才女であって血筋も良い、し…

読んだ本

備忘録的に。 『魔の山』トーマス・マン 去年の十月末からかかって、今年に入ってようやく読み終えたもの。何度挫けそうになったことか。 ナフタとセテムブリーニの論争はほぼ理解せぬまま文字だけを追っていた。ハンス・カストルプは結局、セテムブリーニ始…

ヘルニア、我が腰の炎

ヘルニア、我が地獄の釜口、我が腰の炎。我が肉、我が要。ヘ・ル・ニ・ア。下の先が口蓋を一度叩いて、最後に間抜けにあんぐりと口を開く。ヘ。ル。ニ。ア。

財布を買った

薄々気がついていたのだが、財布がもう限界なのだった。 濃紺で型押しのしてある財布で、使いやすくカードもいっぱい入って便利なのだが、端が擦れて広範囲に退色してきていた。 やっぱりもう駄目なのか、もうちょっと頑張ってくれんのか。悩みつつ騙し騙し…